「音質」にこだわるようになって、音楽の聴き方が変わった話

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音楽を聴くとき、以前は「普通に聴ければ十分」くらいに考えていました。 しかし、イヤホンやDAC、音源、Bluetoothコーデックなどについて調べていくうちに、 少しずつ「音質」そのものを意識して音楽を聴くようになりました。

今では、単に「高い機器を使えば音が良くなる」という考え方ではなく、 音源・再生機器・DAC・イヤホン・接続方式まで含めた「再生環境全体」 が音質に関係すると考えています。

この記事では、これまで実際に使ってきた機器や音源、そして音質について考えてきたことをまとめます。


■ 私が重視している「音質」

音質について考えるとき、単純に「音が大きい」「低音が強い」という話だけではありません。

私が特に気にしているのは、

  • 音源そのものの品質
  • 録音・マスタリングの違い
  • ファイル形式やサンプリング周波数
  • DACによるアナログ変換
  • イヤホンやヘッドホンの性能
  • Bluetooth接続時のコーデック
  • 再生機器による違い

といった、音楽が「どのような経路を通って耳まで届いているのか」という部分です。

■ Androidスマートフォンを使っている理由の一つは「LDAC」

私は普段、Androidスマートフォンを使っています。

もちろん、Androidを選んでいる理由はLDACだけではありません。 単純にAndroidというOSやスマートフォンそのものが好きというのもありますし、 他にも使いやすさや機能面など、いくつか理由があります。

その中でも、音楽を聴くという面で大きな理由の一つになっているのが、 LDACを利用できることです。

私の場合、現在はGalaxy S25とSony WF-1000XM5を組み合わせて、 BluetoothのLDACを利用しています。

Bluetoothイヤホンはケーブルがないので非常に便利ですが、 私にとっては「便利だからワイヤレスを使う」というだけではありません。 ワイヤレスでもできるだけ高音質に音楽を聴きたいという考えがあり、 その選択肢としてLDACを重視しています。

つまり、私にとってAndroidスマートフォンは、 「スマートフォンとして使うための端末」であると同時に、 高音質なワイヤレスオーディオを楽しむための再生機器でもあります。

■ LDACを使っていても、必ずしも快適とは限らない

ここまでLDACについて書いておいて少し矛盾するようですが、 実際に使ってみると、面白い問題もありました。

Galaxy S25とWF-1000XM5の組み合わせでSpotifyを利用していたところ、 モバイルデータ通信+LDACという条件で、曲間に違和感のある現象が発生しました。

具体的には、次の曲へ切り替わった際に、 曲の冒頭部分が飛ばされたように聞こえることがあります。

Wi-Fi環境やYouTube Musicでは同じような現象が目立たず、 Spotify Lossless、モバイルデータ通信、LDACという複数の条件が重なったときに発生するような挙動でした。

これは単純に「LDACは音質が悪い」という話ではありません。

ストリーミング再生では、

  • ネットワークからのデータ取得
  • 音声データのバッファリング
  • デコード処理
  • OS側のオーディオ処理
  • Bluetoothへの送出
  • イヤホン側での受信・再生

など、多くの処理が連続して行われます。

そのため、音質を追求するときには、 「スペック上の音質」だけではなく「実際に安定して再生できるか」 も重要だと感じました。

■ 音質を考えるなら「音源」がかなり重要

オーディオ機器を調べていると、どうしてもDACやイヤホンなどの機材に目が行きがちです。 しかし、実際には最初に入力される音源が良くなければ、その先の機器だけで元以上の情報を作り出すことはできません。

私の場合、音源については現在、

  1. 購入したハイレゾ音源
  2. CDからリッピングした音源
  3. SpotifyのLossless
  4. YouTubeなどの動画サービス

という順番で重視しています。

特に興味深いのが、同じ曲でも「ファイル形式が違う」だけではなく、マスタリング自体が違う場合があることです。

そのため、「FLACだから高音質」「ハイレゾだから絶対に音が良い」と単純に判断するのではなく、 どのようなマスターが使われているのかを見ることが重要だと感じています。

■ ハイレゾなら何でもいいわけではない

「ハイレゾ」という言葉には、かなり魅力があります。

例えば、

FLAC / 48.0kHz / 24bit

といった表記を見ると、一見かなり高音質に感じます。 しかし、ここで重要なのは「その数字だけで音質を判断してよいのか?」ということです。

サンプリング周波数やビット深度は、デジタル音声の仕様を表す重要な情報です。 ただし、それだけで録音やマスタリングの良し悪しが決まるわけではありません。

例えば、同じ曲について

  • CD音源
  • 24bit/96kHzのハイレゾ音源
  • 24bit/192kHzのハイレゾ音源

が存在したとしても、マスタリングが同じとは限りません。

だからこそ、私は最近では「数字が大きいから買う」というより、 どのマスターなのか、実際に聴いてどうなのかを意識するようになりました。

■ FLACという形式について

私が特に好んでいるのがFLACです。

FLACは可逆圧縮形式なので、圧縮して保存しても元のPCMデータを完全に復元できます。

つまり、

「容量をある程度抑えながら、音声データそのものは劣化させない」

という特徴があります。

私の場合、購入した音源やCDからリッピングした音源をFLACで保存することが多く、 自分の音楽ライブラリを長期的に管理するうえでも便利だと感じています。

■ DSDとFLACの違いも気になる

ハイレゾ音源を調べていると、PCM方式のFLACだけでなくDSDという形式も出てきます。

DSDはPCMとは異なる方式でデジタル音声を記録するもので、 DSD256のような非常に高いサンプリング周波数相当のフォーマットも存在します。

ただし、ここでも重要なのは、 「DSDだから必ずFLACより音が良い」とは言えないということです。

最終的な音の違いを考えるなら、フォーマットだけでなく、 元の録音・マスタリング・再生環境まで含めて考える必要があります。

■ スマートフォンでもかなり良い音が聴ける

現在、普段使っているスマートフォンはGalaxy S25です。

スマートフォンは非常に小さな機器ですが、音楽再生環境として考えるとかなり面白い存在です。

特にBluetoothでは、対応するコーデックによって伝送方法が変わります。 私はSony WF-1000XM5と組み合わせて、LDACを利用しています。

LDACはBluetoothで比較的大量の音声データを伝送できるコーデックで、 対応機器同士なら高音質なBluetooth再生を狙うことができます。

■ 有線接続ではさらに世界が変わる

Bluetoothとは別に、有線接続でも音楽を聴いています。

現在使用している構成の一つが、

Galaxy S25 → EarFun UA100 → Maestraudio MAPro1000 II

という構成です。

USB DACを介して有線接続することで、Bluetoothとは違った再生環境を作ることができます。

また、PCではDACとしてiBasso Jr. MacchiatoやFiiO K11なども試しています。

実際に機器を入れ替えて聴いてみると、 「DACなんてデジタル信号をアナログに変換するだけなのだから、どれも同じなのでは?」 という単純な話ではないことも分かってきました。

■ 「良い音」は人によって違う

オーディオについて調べていると、 「このDACは音が暖かい」 「このイヤホンは解像度が高い」 「低音が強い」 といった表現をよく見かけます。

しかし、最終的には自分がどう感じるかが重要だと思っています。

例えば、低音が強いイヤホンが好きな人もいれば、 ボーカルが前に出るイヤホンが好きな人もいます。

さらに、

  • 普段聴く音楽
  • 音量
  • 装着感
  • 耳の特性
  • 再生機器
  • 音源の品質

によっても感じ方は変わります。

だからこそ、レビューの数値だけを見て機器を選ぶより、 実際に自分の環境で聴いてみることが大切だと思います。

■ オーディオ機器を変えると、今まで聴こえなかった音が聴こえることがある

実際にDACやイヤホンを変えていく中で、面白かったのが、 以前はあまり意識していなかった音が聞こえるようになることです。

特にPCからDAC、イヤホンという構成を変えていくと、 今まで埋もれていたように感じていた音に気づくことがあります。

こうした経験をすると、 「音質」というものを単純な一つの数字で表すことは難しいと感じます。

■ それでも「高い機器=良い音」ではない

オーディオには非常に高価な機器もあります。

しかし、価格が10倍になったからといって、 音質が10倍良くなるわけではありません。

むしろ重要なのは、

音源 × 再生機器 × DAC × イヤホン × 接続方式

というシステム全体のバランスだと思っています。

どこか一つだけを極端に良くしても、 他の部分がボトルネックになれば、その性能を十分に活かせません。

■ 「良い音」とは

ここまで色々と試してきて、「良い音」とは、 単純に「高音質な機器から出る音」ではありま

音源に入っている情報をできるだけ正確に取り出し、 そのうえで自分が聴いていて気持ち良いと感じられる音。

これが一番近い表現だと思います。

だから私は、ハイレゾ音源を購入したり、CDをFLACで保存したり、 DACやイヤホンを試したり、Bluetoothコーデックを比較したりしています。

そして、Androidスマートフォンを使い続けている理由の一つにも、 LDACを使ってワイヤレスでも高音質な音楽を楽しめるということがあります。

「もっと高い機器を買わなければならない」というより、 「今使っている環境で、音楽をもっと深く楽しむにはどうすればいいのか」 という方向で考えるようになりました。

■ これからも音質を追求していきたい

オーディオは、調べれば調べるほど奥が深い分野です。

PCMとDSD、サンプリング周波数、ビット深度、マスタリング、DAC、 Bluetoothコーデック、イヤホンのドライバー構成など、 知れば知るほど「音楽を聴く」という一つの行為の中に、 非常に多くの技術が関わっていることが分かります。

これからも新しい機器や音源を試しながら、 「スペック上はどうなのか」だけではなく「実際に聴いてどう感じるのか」 を大切にしていきたいと思います。

オーディオに興味がある方にとって、この記事が少しでも 「自分の環境でも音楽をもっと楽しんでみよう」と思うきっかけになれば嬉しいです。


まとめ

  • 音質はイヤホンやDACだけでなく、音源から再生までのシステム全体で考える
  • FLACは可逆圧縮なので、音楽ライブラリの保存にも向いている
  • ハイレゾはサンプリング周波数などの数字だけで判断しない
  • マスタリングの違いが音の印象に大きく影響することがある
  • BluetoothではLDACなどのコーデックだけでなく、再生の安定性も重要
  • Androidを使う理由の一つとして、LDACを利用できることがある
  • 最終的には「自分が聴いて良いと思える音」が重要

音楽は、スペックを競うためのものではなく、音楽そのものを楽しむためのもの。

それでも、少しでも良い環境で好きな音楽を聴きたい。 そんな気持ちで、これからもオーディオを楽しんでいきたいと思います。

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